PUBG PC版 大会 終盤戦紹介 #1【PCS6 ASIA】

2022年
スポンサーリンク

今回はPUBG大会のムーブ的におもしろかった終盤戦を紹介していこうと思います。

第1回は、先日行われたPCS6 ASIA Day2 からMatch6 Miramarでの17とTYLの終盤戦です。

注意事項

この記事での目的は、この戦闘の駆け引きがどれだけ巧みで、各チームがどういった意図で動いていたのかを想像しながら紹介していくことなので、結果は初めに言ってしまいます。もし、結果をまだ知りたくないという方は、急いで戻ってください。

そして、この記事で説明しているムーブや考えは、あくまでただの素人である私個人の推測・想像で、選手たちの意図がその通りとは限らないのでご注意ください。

記事中では、スムーズな表記のために選手の敬称を省略しています。ご了承ください。

元動画

こちらが元動画です。終盤から始まるようになっているので、もし試合の頭から見たいという方は巻き戻して視聴してください。

この試合のドン勝は倉庫側を取っていた17 Gamingです。
安地が寄り続けてここまで生存していますが、最終盤で倉庫から少し安地がズレたことに17がどのように対応したのかを見ていきます。

本編

フェーズ7

フェーズ7が開始した時点から見ていきます。

ここまでずっと安地に入り続けていた17の倉庫集落が、ここでようやく少し外れます。このまま外れていくと、17は道路を横断する必要が出てくるので、ここまで苦しかったTYLでしたが、ここにきて漸くドン勝のチャンスが生まれました。

ちなみにJuFuとDNWにとっては絶望の安地です。この後DNWはそのまま全滅し、JuFuは17とTYLの間に車で向かいますが、17とTYLの射線が激しく、蜂の巣にされて全滅しました。

フェーズ8

(Match time 28:05)

そして、フェーズ8に入る瞬間にTianba最後の1人 Cui71がTYL側の丘にある岩に移動します。

これが障害になると判断した17は、SujiuがDMRでダメージを与えると、すぐさまXbeiが討伐に向かいます。

Xbei vs Cui71 戦闘

Xbeiは持っているグレネード・火炎瓶を使ってキルを取ろうとしますが、Cui71もそれを分かっているのでダメージを受けない位置にいます。

そして、Xbeiは投げ物すべて使い切ると、リスクをとってでも倒すために単身で詰めていきます。しかし、Cui71の撃ち返しによってXbeiはダウンし、確キルまで取られてしまいます。

17はカバーによってCui71をキルすることはできましたが、人数を1人失ってしまいました。

ただここでリスクをとってでもCui71を素早く倒すことが、17がドン勝するために重要なことでした。

フェーズ9

(Match time 29:30)

Tianbaが全滅したことで、17とTYLの3 on 3の盤面となりました。

17はCui71を倒したことによってこのように3/4を掌握することに成功し、TYLに対してクロスを組むことができています。

この時点でTYLは岩と木の陰、車1台しか遮蔽物が無く、倉庫側のLilghostの射線を警戒しながらShou・SuJiuの詰めを見なければいけません。そして、移動に使える車両は無く、投擲物も持っていません。

(Match time 30:10)

そして最終フェーズに入ります。ここでTYL側は絶対にLilghostが道路を渡れないようにして、キルを取り人数有利・エリア有利を取る必要がありました。そのためにCC108がLilghostを監視する役になります。

しかし、この時点でCC108がLilghostが隠れていると思っている場所は少しだけずれていて、目視での確認はできていません。

そしてこのタイミングで、ShouとSuJiuがJiaoyangにグレネード投擲や、顔を出しての射撃で一気に攻撃を加えます。Jiaoyangがダメージを受けると、それをカバーしようとしてCC108はLilghost側の射線を一瞬外してしまいます。

そうするとLilghostはShouたちが射撃を加えると同時に、道路まで出て来ていてグレネードをJiaoyangに向かって投げます。慌ててCC108はLilghostを撃ちますが、時すでに遅く、Shouたちの射撃でHPを削られていたJiaoyangはLilghostのグレネードで倒れてしまいます。xTongzzがその後Lilghostのダウンを取ることには成功しますが、そうなるとShou、SuJiuがまた攻勢にでて、一瞬でTYLが全滅してしまいました。

最終局面からドン勝まで動画

最終局面からドン勝までMAP動画

このようにしてわずか30秒の間に17は、完璧な連携でTYLを全滅させてドン勝を獲得しました。

ここまで安地が寄ったことや、物資状況に大きなアドバンテージが17にありましたが、フェーズ9の収縮が始まってからの勝負だったらTYLにもチャンスがありました。

PUBGは1つのミスで簡単に形勢がひっくり返ることもあります。そういった反撃の可能性を完全に潰しっ切った17のナイスドン勝でした。

この戦いからみえること

自分たちと相手の形勢判断を正確に行えると、相手が戦闘したくない時間に戦闘をしかけたり、相手が詰めてくるタイミングに対策を行うことができます。わざわざ相手が有利な時間になるまで待つことなく素早く終わらせることは勝率をかなり上げると思います。

さらに、勝負の一手になるグレネードをしっかり1投で決めることがかなり重要です。Lilghostがグレを投げるれる場所まで行けても、グレを外してダウンを取られれば17は不利になっていたかもしれません。

グレネードはPUBG最強の武器で、瞬間的に複数のプレイヤーを吹き飛ばすことが出来るOP武器です。しかも持てる数は数個と限られています。他のゲームで言ったらアルティメットです。そのグレネードを決める決めないは勝負を分けます。

そんなOP武器を適当に投げるのはもはや勝ちを捨ててるようなもので、強くなりたいなら練習しない理由がありません。

17に限らず中国チームや韓国の上位チームは、動いていない・見えている相手に対してドンピシャに投げるのは当たり前で、避けている・見えていない相手に対しても予測してドンピシャを決めてきます。

中国チームは撃ち合いの強さがフォーカスされがちですが、グレネードの精度も高く世界No.1レベルです。

終わり

ここまで読んでいただきありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました