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先日、5日間にわたって開催されたPCL 2022 Summer Playoffのデータをまとめました。
まず結果からみると、NHが見事激戦を制して優勝しました。
これでNHはPCL 2021 SummerからPCL 3連覇達成となります。
最強チームがひしめき合うPCLでの3連覇は、流石昨年のPGC王者といったところです。
GEXとUSGはPCSと合わせてPGCへの出場も決定しました。
PCS7では現在PCS ASIAを3連覇しているPeRoにどのチームが待ったをかけるのか、はたまたPeRoが4連覇を達成してしまうのか。楽しみに待ちましょう。
得点表
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PCLはWeekly Finalで獲得した得点の10分の1がPlayoffに持ち越されます。持越はPlayoff開始時点から所持しているpt数です。
NHは非常に高い水準で安定していて、一番得点が少なかった日でも33ptでした。それ以外の日では全て50pt以上を獲得することができています。そして、しっかり大会後半で首位に躍り出てくる勝負強さも流石です。
一方、Tianbaは安定感こそNHに劣るものの、キル数ではNHと同数、さらに今大会の1日最多得点である89ptをDay4に獲得しています。
17は獲得pt数のブレを表す標準偏差が全チームの中で一番低く、全ての日で同程度のptを稼いでいることがわかります。獲得ptの少ない下位チームの標準偏差が低くなることは当然ですが、3位を獲得しながらptのブレ幅が一番少ないのは珍しいです。
生存スタッツ
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NHは30試合中、半数を超える18試合でTop4以内に入っています。30試合やってTop4率 .600 は恐ろしく高い数値です。試合を観るとわかりますが、残り4チームになった時に何故かNHがいつもいるという状態でした。そして、Top8率 .800もおかしいです。
NHはMCルール以前はそこまで強い印象の無いチームでしたが、MCルールとチキンルールで成長して、S.U.P.E.Rルールでもその強さを遺憾なく発揮しています。MCルールがNHを完全体にしてしまいました。今ではPCLのメタを一番理解しているチームのようです。
2位のTianbaは安定感がそこまで高いわけではなく、ドン勝をしっかりとりきることでptを大きく稼いでいます。また、PCL上位チームが軒並み平均移動距離が短いのに対して、Tianbaだけは27kmと上位チームの中ではズバ抜けて長くなっています。
Tianba以外の中国上位チーム(NH,17,4AM,PeRo,iFTY)は安地中央に先入りし、徹底したリスク管理と鉄壁の防御力で、安地の寄りやすい場所を守って高順位を狙います。中央が固められることで、内側に入れなかったチームは外側でファイトすることになって消耗していきます。
この中国チームの中央ムーブを徹底した動きに、外側から作るチームが多い韓国勢が苦戦を強いられているというわけです。
PWSなど韓国の大会では、中央メタと外側メタが常に行ったり来たりしています。中央メタの時は外側から後入りしてくるチームが強く、外側メタでは中央を先に取ったチームが強いです。
一般的に早く安地中央を取った方が強いのは当然です。そのためにランドマークも争っています。しかし、強いポジションは突貫が来やすいですし、その漁夫の利を狙うチームも来ます。そのため、突貫が多発した場合は一番最後に来たチームが有利になります。
ただそうなると誰も最初に突貫しなくなるので、最初に中央を取ったチームが勝つというわけです。このパターンを繰り返していることが韓国では多い気がします。
一方中国では、Tianba以外の上位チームが後入りを積極的に選択することはまずありません。中国上位のチームは突貫を捌くのが非常に上手く、先に入った集落を守り抜くことができます。
その理由として撃ち合いの強さはもちろんのことですが、最小限のスプリットしかしないことも大きいと思います。突貫される隙を作らずに突貫してきたチームをキルptに変換したり、周囲の敵からDMRでキルをしっかり拾ってきます。
そんな完成されたメタの中で唯一Tianbaだけが外側でポイントを稼いでいます。Tianbaはファイトの強さもさることながら、ムーブする先、タイミング、ルートの判断が非常に優れています。自分たちがファイトできる、ドン勝に繋がる、そういった位置に行かなければいけないタイミングで行けるチームです。
韓国チームと似たようなムーブをしますが、韓国チームよりキルを重要視している気がします。
ダメージスタッツ
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試合数が多いこともあってか、他の大会よりも各チーム間での差が少ないように感じます。
個人表彰
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NH_MMing選手とPeRo_Aixleft選手はやはり目立ちます。
投擲物スタッツ
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終わり
ここまで見ていただきありがとうございます。
データはtwire様のものを使用しています。
Asia地域の公式の大会は9月末のPCS7まで少し空きますが、APLだったり他地域のPCSもあるので是非観戦してみてください。
PGCにどんなチームが出てくるのかを観るのも楽しみ方の一つです。
よい観戦を。
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