【大会データ】 PJC 2023 Phase1 Week2 データまとめ【PUBG】

2023年
スポンサーリンク
※Week1 Week2 通算ポイント

今回は PUBG JAPAN CHAMPIONSHIP 2023 Phase 1 Week2のデータをまとめました。後半部分ではWeek1と合算した成績、Week1からWeek2での成績変化についても示しています。

本記事では週ごとに成績を分けていますが、PJC自体はWeek1~Week3までの通算成績の順位のみで争われていますのでご注意ください。

大会情報の記事はこちら↓

Week1の記事はこちら↓

得点表

順位表

先週 1位だったSSTが 3位に落ち、先週の後半から調子を上げていた310が見事 1位を獲得しました。E36はなかなか調子が上がらず得点を伸ばすことができませんでした。また、今週は3RGが大きく得点を重ね 2位へと躍進しました。3RGはWeek1から含めた順位でも一時 3位に入り、上位争いへ望みをつなぎました。

先週の記事はこちら↓

Dayごとの得点

Mapごとの得点

今週 1位になった310は大きくErangelでの得点が多く得点の割合が 60%を超えています。ドン勝もErangelで 4回獲得し、平均ptでは 16.9 と驚異的な数値です。

一方、2位となった3RGはMiramarで大きく得点を稼いでいて、得点割合はなんと 73%となっています。今週獲得した 3回のドン勝も全てMiramarで獲得しています。ここまでくるとErangelで取れていないことが気になってきます。

先週の310はErangelよりもMiramarでの得点が多く、Miramarの得点が占める割合が 67%でした。また、3RGにおいても先週はEragelが 64%と、先週と今週で優位なMAPが変化しています。

累計ptグラフ

ISGを除くPJCS組とPJCシード組の間には差があるように感じます。また、PJCS組でISG, UL以外の8チームはWeek1,Week2を通してドン勝を獲得することがまだできていません。

生存スタッツ

各順位獲得回数

下位チームはとりあえず何とか 1ドン勝欲しい所です。

生存時間、移動距離

個人表彰

今大会を通して良い動きをし続けているのは310_G0ni1選手だと個人的には思います。これまで大会シーンで活躍の機会があまり多くなかったG0ni1選手ですが、Aimだけではなくカバーや細かい立ち回りが素晴らしく、310の好調に大きく貢献しています。今年の秋に開催されるPNCの代表に選ばれて欲しい選手の1人です。

投擲物スタッツ

Week1とWeek2 通算成績

Week1とWeek2 成績比較

3RGが大きく成績が上がっています。64ポイント上昇もさることながら、平均生存時間が 4分増加しているのはなかなか凄いです。

反対に成績が大きく下がってしまったのはE36HGです。Week1の最初に好調だった HGはWeek2では得点が半減してしまいました。

おまけ

現在のPJCのパワーバランスについて少し書いておきます。

Week2 終了時点の得点をみるとArea 310がかなり好調で多くのポイントを稼いでいます。SSTがなんとか追従しているので独走と言えるかは怪しいですが、Area 310は 3位以下と 100pt近く差をつけて現在 1位を走っています。

現時点で少し意外な結果となっているのはE36です。3位には位置しているものの、Area 310、SSTと大きく点差を離されてしまっています。E36は昨年末行われたPJCFの優勝チームで、今大会でも優勝候補筆頭でした。個人的には今のArea 310とE36の順位を入れ替えたぐらいの結果を予想していました。ただ、点差はここまで離れるとは思っていませんでした。

Week1 では 3チームがかなり競った状態で首位を争っていましたが、Week1 の終盤でArea 310がPJCのメタを掴んだように調子を上げて行き、Week2 ではかなり得点を伸ばしました。反対にE36はWeek2 で調子を崩し、少々失速気味です。

E36は 2KR、2JPのチーム編成をとっていて、チーム内の言語問題がずっと発生しています。最近は様々なゲームタイトルで韓国人選手をロースターに入れるチームがいますが、5 vs 5 などのゲームと比べてPUBGは事前に用意したコミュニケーションを使う量が少なく、即興の連携を試される場面が非常に多いです。そのため、言語に差があると連携がズレやすく、速度も落ちやすいです。選手個々人のフィジカルでどうにかなる相手なら問題ありませんが、そうではない場合はかなり大きい差になります。同じ言語を使用している場合は連携に問題が生じても、原因を把握できればすり合わせや練習で解決することができます。しかし、異言語の場合は修正するのが非常に難しいです。一番シンプルな解決方法が言語を習得することになってしまいます。

E36に生じてる問題について書きましたが、今のPJCでE36とArea 310の差はメタへの適応だと思っています。E36が非常に上手くPUBGをやろうとしているのに対し、Area 310はシンプルなスタイルでプレイすることが出来ています。PJCの中ではArea 310は撃ち合いの強さでかなり優位に立っています。この撃ち合いの強さを存分に使うことで、大量のポイントを獲得しつつムーブによるリスクを避けています。

正直、上位層の間にはポイント差ほどの実力差は無いと思っています。どちらかと言うと上位層と下位層の間に大きな経験・知識・技術の差があることがArea 310が大量得点できる要因になっていると思います。上位と下位に大きな実力差があることで、上位チームは少々無理をしてもキルが取れますし、安地が寄らなくてもゴリ押しが効いたりするのでドン勝も取りやすいです。そのため、キルptを重視するチームが大量キルドン勝を出来る難易度が下がっています。もちろん順位が実力を反映していないというわけではありません。ただ、ポイント差は必ずしも実力の差を反映したものではないということです。ちなみにポイント差をつけやすいということは追い上げもしやすいということでもあります。

そして、この上位と下位の差を埋めていくことが今後PJCが続くためには必要不可欠だと思います。少し悲しい話をすると、PJCは来年も開催できるかはかなり怪しいです。なんならチーム数的に今年中も危ないレベルです。このチーム数の減少にはそもそも選手・チームが居ないという問題の他に、参入しても今いる選手・チームに勝てないというのもあると思います。

この問題の要因として、PJS時代からの経験値が上手く引き継がれていないことが挙げられます。PJSの時代から多くの選手が引退・別競技へ転向してきましたが、その選手たちが得た経験値等は多くが引き継がれず失われています。これに関しては日本の競技シーンでコーチが上手く機能していないことも大きいと思います。現状ではこれまでの経験や技術はほとんど選手にのみ蓄積されていて、チームにはほぼ残っていません。そのため、選手が脱退すればその経験値はチームから失われます。

また、選手もその情報を発信するというのは労力が非常にかかることなので、基本的にはあまりしません。そのため、引退すると共にその経験値は競技シーンから失われます。

一方で、コーチに技術や経験値を蓄積していると、選手が引退してもコーチが残っていれば、若くて能力のある選手を見つけた時にその技術・経験値を教えることができます。これによって驚異的な速度で成長し、最強の選手になることがあります。韓国ではこの形で若い選手が強豪チームで活躍しています。日本にも若く、能力のある選手はいますが、教えてくれるコーチがいません。ベテラン選手も一部コーチの役割を果たすことができますが、コーチが居ないと選手主導でチームを組むことになるので、コミュニケーションが取りやすい同年代や交友関係を重視してチームを組むことが多くなり、新しい選手が入る場所がありません。そういった部分でも情報の引き継ぎが上手くいかないので、チームをまとめる存在としてもコーチはほぼ必須だと思います。

PJSの時代に国際戦を経験した選手の多くは引退しています。日本では国際戦に進出する枠は多くないので、その経験値はかなり貴重なものです。現役選手ではWesker選手がほぼ唯一の存在となっています。また、Kein選手も経験値としては大きなものを持っているので、Area 310の強さもそういった所から来ているかもしれません。

プロチームと言えるチームも少なくなっている現状で改善していくのは難しいことではありますが、このままいけばPJCが開催できなくなっていしまいます。国内大会が無くなってしまうと日本チームはAPACの大会(PCR)からPGS, PGCを目指すことになってしまいます。台湾と合同開催という道もまだありますが、どちらにせよ国際大会への日本チームの確定枠は無くなり、またチームが大きく減少します。

本当は改善案でもここに書ければいいんですが、あまりにも他人任せな方法しか思い浮かばないので書くのはやめておきます。自分に出来ることが思い浮かんだ人はそれを実行するのが一番の得策かなと思います。

余計なことを長々と書いてしまいました。ここで書いたのはただの個人の意見ですのであまり気にしないでください。

終わり

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。

データはtwire様のものを使用しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました