今回は昨日終了した PUBG JAPAN CHAMPIONSHIP 2023 Phase 1 Week3のデータをまとめました。
PJC 2023 Phase1は見事 SunSisterが優勝を果たし、PGS1 への出場権を獲得しました。
本記事では週ごとに成績を分けていますが、PJC自体はWeek1~Week3までの通算成績の順位のみで争われていますのでご注意ください。また、Week1~Week3までを合わせた記事も別途出す予定です。
Week1の記事はこちら↓
Week2の記事はこちら↓
得点表
順位表
先週絶好調だった310はWeek3 ではポイントが伸び切らず、今週を1位で終えて優勝も果たしたSSTとWeek3 の成績だけで50pt近く差が生まれてしまいました。SSTもWeek3 の初日ではポイントが取れていませんでしたが、2日目、3日目で一気に大量得点を稼ぎました。
先週不調だったE36も 3日中 2日で 60ptを超えていて好調でした。
Matchスタッツ
E36はドン勝を得点源にしていないこともあって比較的ポイントが安定しています。
Mapごとの得点
累計ptグラフ
2日目まではAXもSST、E36と同じ角度でしたが、3日目に失速してしまいました。
生存スタッツ
各順位獲得回数
15試合中 5試合でドン勝は多いです。
生存時間、移動距離
今週E36はキルを重視したムーブをしていて、その狙い通りにキルの割合が高く、平均キル数も非常に高いです。ただ、SSTがドン勝を取れすぎているためにptを上回ることができませんでした。
ダメージスタッツ
各種ダメージ
ダメージの出し方が上手いチームはDMRでしっかりダメージを出しています。
ダメージ内訳
このグラフで見ると、HGとISGを除くPJCSから上がってきたチームとシードチームの間に明確にダメージ量に差がある気がします。
個人表彰
投擲物スタッツ
おまけ
E36のムーブ変更
E36は今週大量得点をしないと310、SSTとの差が縮められなかったこともあってか、Week2 までのムーブとは形が変わっていて、序盤・中盤からキルを狙う動きをしていました。この動きは Week2 で310が行っていた動きに似ていて、ファイトを多くすることで全滅などのリスクは増えるものの、上手くいけば大量キルドン勝が望める動きです。また、PJCでは上位と下位の差が大きく空いていることもあって、リスクを取ったとしても終盤まで辿り着いてしまえば相手チーム次第ではドン勝を取ることもわりとできてしまいます。
しかし、今週の場合はE36がファイトを起こし、チーム数を減らしたタイミングでSSTがしっかりとポジションをキープしていることが多く、結果的にSSTがドン勝を取れる状況が出来上がっていました。SSTはPJCでは終始安定したムーブをしていて、チャンスが転がってきた時にはしっかりとドン勝をつかみ取っていました。PUBGの大会では混戦状況になるとキルptを多く持っているチームが上位に上がりやすいですが、1チームが大量のドン勝をしてしまうとキル重視でドン勝が取れていないチームは基本的に勝てません。
E36としてはWeek3 にしっかりとした追い上げを見せましたが、追いかける対象もptを稼いでいたので届きませんでした。
コミュニケーション問題
PUBGでは上位のレベル帯になるにつれて、緻密なコミュニケーションを要求されます。どれだけPUBGが上手い4人が集まってもコミュニケーションに問題があったら国際大会では勝てません。国際大会で上位を取るようなチームは、メンバー4人で1つの生物のように動きます。視界の確保にも無駄がなく、フォーカスを合わせる速度も射線を通す速度も異常に早いです。
そのレベルと比べると日本のチームはまだ個人の集合体にしか成れていません。日本チームで一番連携力が高かったのはDGWだったと思いますが、完成度が国際大会レベルになりそうな所で解散してしまいました。日本チームはゲーミングハウスでの生活が主流ではなかったりする点で、このチーム内のコミュニケーションを良くするのが難しい環境にあります。同じ言語を用いても難しいものを言語が異なっていたらさらに難しいです。
今回のPJCでチームファイトになった時にSSTやArea 310に多くのチームが勝てなかった原因として、このコミュニケーションの問題が大きいと思います。人数が有利であっても、PUBGではその人数を活かすために味方と動きを合わせる必要があります。そうでないと相手視点では 1vs1 を繰り返すだけであったり、何なら局所的には 2vs1になっていたりします。人数有利というのはその場にいる人数ではなく、射線を通せている人数が重要です。そしてPUBGはプレイヤーの体力は非常に少なく、一瞬で倒すことが出来てしまうので、顔を出すタイミングがズレただけで人数有利を失います。これがクラッチプレイが起きる理由にもなります。この連携の練度に大きな差があると正面きってのファイトの勝率はかなり悪くなります。
グレネード
PJCのチームで投げ物を上手く使えているチームはかなり少なかったです。この投げ物の使い方一つで、戦いやすさが大きく変わると思うので改善して欲しい所です。PJCのファイトが長引く原因でもありますし、綺麗に4-0出来るファイトが少ない理由の一つにもなっていると思います。
現在日本人で一番グレネードが上手いのはImhac選手かRunax選手だと思いますが、この 2人はZETAに所属していた時から韓国のプロレベルで上手いです。PUBGが強いチームでグレネードが下手なチームは居ないので、強くなるためには必須のスキルです。
相手の動きを推測した世界レベルの神グレを投げて欲しいわけではなく、下に載せたクリップのように絶対に刺さるシーンでしっかりと決めることが重要になります。グレネードの射程を理解して、どこまで行けば届くのかを把握する必要があります。
↓Imhac選手による綺麗なグレネード投擲
位置が把握できている相手に対して、確実に飛ばすグレネードを投げられるだけで、一方的に有利を築くことができたり、リスク無しでファイトに勝利することが出来ます。
個人的にPUBGの大会で一番好きなシーンがドンピシャのグレネードで相手を倒すシーンなので、PJCでも狙った位置に止まるグレネードを増やして欲しいですね。
終わり
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。
データはtwire様のものを使用しています。
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